ゆきやなぎ

  自分がどんな花が好きかあまり考えたことがなかったけれど、娘に「お母さんどんなお花が好き?」と聞かれて考えてみると、
 カラフルなお花が飾ってあるお庭に憧れているのに買いに行って買うお花は白い小さな花のことが多いことに気が付いた。


 姉の家に咲いていた雪柳をぼんやり見ていて、いつも頭に浮かぶもやもやとしたものを思い出した。
いつも頭に浮かんでは何のことかはっきり解からずにそのままにしていたものがその雪柳を見ていてつながった様なきがした。
「そうだこの花だ」と思った。

小さい自分がいて、自分の背丈以上ある草を掻き分けて歩いていくと、急に視界が開けて真っ白いお花がいっぱい咲いている所にでる。
そんな映像があった。その時一面に咲いていたのはこの雪柳の花だ。

でもそんなどこかで見た映像のようなもの、見渡す限りの花畑、
なんか出来すぎっていう感じがして、誰にも話したことがなかった。

姉の家に遊びに行っていたその時、庭に咲いている雪柳を
見ながら姉にその話をした。
意外な事に姉は「そういう場所があったよ。」と言った。

私達が幼い頃、従姉妹が住んでいた近くにその場所があったらしい。
3歳上の姉もその雪柳の群れに圧倒されたぐらいだから
私にとってはすごく心に残ったのだろうと話してくれた。


いつもじゃないけどたまに思い出すもやもやとしたものが本当に体験したことで、
今の私につながっていたことにとても驚いた。

あの時体験した心がぱぁ〜っと開くような感動があった。